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日本経緯度原点@港区飯倉

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先日ある知人に教えられて、狸穴のロシア大使館の下手、東側の道を塀沿いに入って行くとこの原点があると伺ったので、早速出掛けた。



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原点の脇にこのような銘盤があり、由来の説明。国土地理院の管轄か?最近の独立法人化では変更はなかったのかな?関東大震災で子午環と言う経緯度の測定器が破壊されたそうだ。数値は最近の宇宙測地技術を用いて改められている。
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これはもう一つの説明板で港区教育委員会とある。この説明の方が詳しくて、そもそも海軍の観象台があり、その後内務省地理局天象台と合併し、東京帝国大学付属東京天文台が置かれました、とあるが、組織的な関係はこれでは私は判らない。子午環の位置に原点が置かれている。東京天文台は三鷹に移ったとあるが、関東大震災のため、とは書いてない。GPSを利用した高精度位置測定の話もない。
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真鍮の十字プレートを拡大するとこんな具合。
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南側は崖になっていて、赤羽橋方面へ続く。昭和20年5月28日に大きな空襲があり、品川方面から赤羽橋、麻布十番商店街と焼けて、この高台にあった東京大学天文学教室も焼失したそうな。ここら辺りの話は「されど天界は変わらず」に詳しい。
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今はそうした面影は全くなくて、東を見ると東京タワーが真近に見える。西隣には白い建物があり、車で外国人が続々入ってきている。原点付近の地図はこの通り。ポインターをアメリカンクラブから動かせないので、言葉で補うと、ACの右側、東側の木々に囲まれた禿た草地が原点のある高台である。
by cassiopeam101 | 2007-02-05 12:11 | 時空の変容