信州で俎板(まないた)に鉋(かんな)を掛ける事になった。俎板が減って使い難いと連れ合いがのたまう。ご覧の通り、30cmX50cmほどの俎板の真中が斜めの楕円形に凹んでいる。鉋が信州の小屋にあるから、やってみよう、と言ってしまった。何故小屋にあるか、不具合があれこれあり、自分で直した。記憶では、風呂桶の蓋が二日目からはフヤケテ閉まらなくなるので、2mmほど削ったりした。
作業台になるような机があり、そこに新聞を敷いて、ストッパーになる板を置き、雑巾を当て、膝で押さえたが、肉がなくなっていて、痛くて押さえられない。力が入れられないから、削れない、
困って、ryouさんに電話して、どうしたら良いかな、と尋ねる。薪にするような古材の長いものを古い方の小屋で立て掛けてやったらどうか?との助言を頂く。そうかそうか、濡縁に平に置いて、やってみよう。
凹みの面積が大分小さくなって来た。
これで良いでしょうととお許しが出た。ここまでほぼ一日掛っている。
裏側の第二面の凹みはまだこんなに大きい。濡縁の作業場所はこんな具合。新聞紙の下に古材の長板がある。
しかし、二面目の裏面は半日足らずで削れた。どう言う訳か斜めに鉋を掛けると良く削れることが判ったので、作業が捗った。
そしてこれおは二枚目の俎板の三面目。山小屋で使っているもので、野菜を切る面と魚を切る面と区別してあり、それぞれ茄子の絵と魚の絵が彫ってある。これは野菜の面で使い方が激しく、茄子の絵は削ってしまった。
これは魚の面で彫が残っている。三面と四面の作業は斜めに削ることで二時間ほどで終った。じゃあ、あと一枚俎板があるから、お願いね。ハイハイ。そうすれば、後十年は持つわ。死ぬまでカね?
ryouさん色々教えてくれて有難う。鉋屑は大き目の紙袋に一杯あり、薪ストーブの焚き付けにした。