雀の雛@チャリンコ
ネットで探したら、これが最も頼りになりそうな書き込みだった。
http://www.matsu.itami.ed.jp/tayori/06062636tayori.htm
3.雀の恩返し
先日、学校の周囲の花壇を耕していたら、外周をランニングしていた生徒が両掌に巣から落ちた雛を抱いて「助けて欲しい」と持ってきました。見るとアリが4~5匹集っていました。かなり弱っているようにも見えてアリを息で吹き飛ばしながらもうだめかなと思いましたが、とりあえず巣を探そうと生徒達と拾った場所まで行きました。ゴミ収集場所前の門のところでしたが、樹木や草むらにはそれらしきものはありません。雀の雛ではないかと倉庫の屋根あたりを探してもみつかりません。とりあえず水をやろうとしましたが口を開けません。手分けをして虫を探し出し与えましたがそれでも食べません。しかし、時々頭ほどもある大きな口を開けてはピイピイ泣きます。かれこれ40分ほど過ぎてしまい、生徒もいなくなりましたので、途方に暮れて職員室で介抱を頼みました。花壇の仕事を終えて、職員室へ行くと柴田先生がえさを調合しているということでした。
翌朝、雀の安否を聞いてみると、実家に持ち帰って世話をしているとのことでした。一旦巣から落ちた雛は、巣に戻しても手垢が付いて親鳥も育てないと言うくらい存命の可能性は低いのですが、まだ孵化したばかりの雛が一晩生きていたというので、みんなで大喜びしました。そして、昨日拾ってくれた生徒もきてくれましたので、事情を話すと嬉しそうでした。
今日で4日目になりますが、米をすりつぶしたり、貝殻を砕いてやっているそうですが、まだ元気でいるそうです。そのうちに羽毛がついて、空を飛ぶ日が来るとしたら、あの生徒の胸に何かが灯りそうです。雀の恩返しが実現したらいいと願っています。ちなみに、柴田先生の実家のお父さんは獣医さんだそうです。