金融危機ーその1ー@ボケた頭
「米大統領がSOS演説「経済は異常」 超党派の協力訴え」と言う記事が目に入った。
こう言う記事もある・・・「米大統領:「市場は機能不全」民主・共和両党と協議へ」・・・。おいおいちょっと待ってよ、この間まで経済は市場任せで良いと欧米システムの健全さをおう歌していたのではなかったでしょうか・・・?
日経では「米大統領「経済は危機的」 金融支援策の支持訴え」 ・・・と扱いは小さい。大統領は7000億ドル税金をつぎ込んで潰れる証券銀行を救済することに議会は超党派で協力せよ、さもないと景気が悪くなり、長期に国民は苦しむことになる、と脅迫している。
リーマンブラザースの破綻は山一証券のトン死を彷彿とさせたし、その後の税金投入で銀行、そもそもの今回の不安定の起源はサブプライムローンだが、現在のその被害の総額は1兆1000億ドルという報告>がある。
もう少し長期的な展望については時々拝見している田中宇(さかい)氏の国際ニュース解説を開く。
「銀行破綻から米国債破綻へ? 」と言う記事がある。解説の根拠となる各紙の報道を原文、主に英語、で引用しながら、説得力のある、と私には思える、解説を展開している。終りのところにこうした米大手の銀行証券会社の破綻から米国債の破綻が2010年頃にあるだろう、との予想。ドルの基軸通貨としての役割は終わり、5ヶ国の通貨による五大通貨体制(ドル、円、ユーロ、人民元、GCC)へと再編されるそうな。
米政府、ブッシュ政権、は各国に協力方を呼び掛けている・・・が、日米同盟の在り方をこの際じっくり考える必要があるお私は思うのだが・・・。田中宇氏の解説を読まれることを勧める。
取りあえず暫くは、長期的には、ドル安が続きそう、・・・そしてどう言う訳かユウロ安も続くのか・・・。但し、短期的にはあれこれの施策、見通しにして、株価の乱高下、円為替の変動はあるだろう。
アメリカ経済をITバブル以後担っていた金融工学は破綻した。ユウロ安はこの金融工学にユウロ圏も組み込まれていた、のめり込んでいたと私の解釈・・・。それはウオールストリートで持て囃されていて、証券銀行、証券化などのキーワードで勝ち組をおう歌していた。これらが崩壊し、証券銀行のカタカナ名も消えている、消えた。
日本への差し当たりの影響はどのようなものがあるのだろう・・・。東京の盛り場の喧噪、それらを担う、六本木、銀座などの地価高騰は一瞬の徒花(あだばな)となるのだろうか・・・。
それに引き摺られて、東京の通勤圏の住宅市場などの活況が沈静化するのだろうか・・・。更に、長野県の東京二十四区と揶揄される地域のある種の賑やかさも静かになるのだろうか・・・。
つづく・・・